あけまして おめでとうございます。
大雪の降ったある一月のはじめ、飢えと寒さで動けなくなった私をこの家のワンコが見つけ、家の主人が暖かい薪ストーブの前に
寝かせてくれた。 背骨が見えるほど痩せて薄汚れた私を、仕方なく運んでくれた風だった。
猫嫌いの家人達は元気になったら里子に出そうと飼い主を捜していたが、持ち前の美貌が災いし、行くところが見つかず、
いつの間にかこの家の猫となり ”ロンちゃん” と呼ばれるようになった。
あれから12回目のお正月を迎えている。こんな風にみかん帽子をかぶって。
ロン